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読書のススメ第1回

投稿日:2010年3月4日印刷する 印刷する
   

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録

NHKの「プロフェッショナル-仕事の流儀」で2006年12月に放送された、リンゴ農家木村秋則さんの無農薬・無肥料のリンゴ栽培に成功するまでの壮絶な奮闘ぶりを書籍化した本です。

現在我々が食べているリンゴが昔のリンゴとはまるで違うものであり、農薬を前提に改良された品種だということをこの本で初めて知りました。米や麦であれば福岡正信という愛媛の人が40年近くかけて完成させた自然農法の実践例があり、木村さん自身も福岡さんの本に出会ったのがきっかけになったわけですが、他の作物と違い、農薬前提のリンゴの完全無農薬化は誰しもがぜったい不可能と思っていたわけです。

一昔前と違って農薬も改良されリンゴそのものに残留する量はあまり気にしなくてもよくなってきているようですが、農薬の散布そのものが農家の人の健康をむしばんでいることは否定できません。

無農薬・無肥料で農業が成り立つなら、それも世界でも可能ならまさに世界の救世主ともなりえる奇跡でしょう。この奇跡はもちろん一朝一夕になされたわけでなく、一家7人が貧乏のどん底にいて、ついには自殺まで考えたという壮絶な苦闘の末、成し遂げられました。金を稼いだものが勝ちだという風潮と対極にある志が表紙の顔写真からも感じられます。図書館でも借りられると思います。ぜひ読んでみてください。