にっきょう’22夏期合宿作文

魂を解き放ち 新しい自分に出会う旅

夏期合宿特訓を終えて (夏期特訓合宿スタッフ一同)

合宿に参加したみなさん、家庭の応援をうけての、せっかくの異空間です。覚悟をもって臨んでくれました。または日が経つにつれて覚悟をきめた人もいました。結果、最終日に書いた作文は全員がとても輝いていました。半年後に向けての決意にあふれていました。みんなが自分の可能性に驚いた合宿だったことがわかります。
人によっては、しばらく宿泊行事もないし、花火、キャンプファイヤー、ハイキング等、外でのイベントや自然に触れることもなかった。東京は観測史上一番暑い夏。その中で、標高1700m志賀高原の異空間をみなさんにお届けすることができました。マスク・黙食等多くの不自由な決まりの中でも、“新しい自分に出会う旅”にチャレンジしました。 ​
47年間積み重ねた、にっきょうの合宿です。意図をもって作られた5泊6日の空間では、“自分を変えてみよう”“成長してみよう”といった気持ちを自然に持てる場所です。思いがけず自分の中にある可能性に気付き、一歩踏み出すことが自然にできる空間でした。
その異空間だからできた?確かにそうかもしれません。でも自分の五感が刺激され、やりきってみよう!と決意し実践した自分が居たことは間違いありません。これから、節目、節目で、悩んだり遠回りしたりするかもしれません。それでもこの合宿によって、みんな経験しています。自分には可能性が無限大にあることを。
合宿最終日。周りは山の暗闇の中、灯りは燃える炎とパチパチと舞い上がる火の粉だけ。見上げた澄み切った天空に雲間から月が顔を出し、星空が広がった。五感が研ぎ澄まされる。  その後に書いた作文は素晴らしい。その中から失礼ながら抜粋して掲載します。 作文には半年後とありますが、もう5ヶ月後です。 目標に向かい決意を新たに!

合宿に参加した中3生と小6生が、湧き上がる思いを作文を書いてくれました

夏期合宿特訓の授業を受けて
だけど一番感じたのは,、めちゃめちゃ楽しいっていうこと。いつものメンバーじゃない中で、自分の実力を試すのがワクワクして冒険している感覚だった。(中三生男子)

「あの日見た夏の景色」中3K・S君
 この合宿で見た月、星。そしてキャンプファイヤーの燃える音。こんなに自然はいいものなんだな、と感じることができたのは今日が初めてだと思う。スマートフォンやゲーム機などの娯楽がない普段とは違う環境で見た自然はとても美しかった。けれど、眺めているうちに、今後どうなってしまうのかな。しっかり勉強やっていけるかな。と不安になってしまった。正直、どのくらい成長できているかは今の僕には分からない。一生懸命頑張って勉強したけれど、表彰してもらうことができなくてとても悲しかったし、実力テストで低い点数を取ってしまって席が前の方になってしまうこともあった。でも、うれしいことだってたくさんあった。語句テストで百点を取れた時や実力テストで前にシールをもらいに行く時は当然うれしかった。初めは全然点数が取れなかった英語も日に日に点数が伸びていって最後には三位になることができた。どの教科も自分の実力が伸びていることを実感できてとてもうれしかった。数えたらきりがないくらいうれしいことがあって、仲間と協力して過ごした五日間は何より楽しかったし、あっという間に時が過ぎてしまった。この合宿は人生の中でかけがえのない日になると思う。
 僕はこの合宿で、上を向いて歩いていこうと思った。嫌なこと、辛いことは今後たくさんあると思う。けれどそんな中でもうれしいこと、楽しいことはたくさんあるはずだ。嫌な方に目が向いてしまいがちだけれど、下を向いて落ち込んでしまうのではなく、うれしいことに目を向けて、空を見上げて受験まで勉強したい。今後見上げる空は、この合宿で見た空よりもきれいではないかもしれない。そんな時は、あの日志賀高原で見た景色を思い出して頑張っていこうと思う。

「六日間の魔法」中3M・N君
 私は朝が苦手です。普段なら二度寝は当たり前。休日は起きたら11時など、このようなことがざらにあるほど起きるのが辛かったです。しかし、志賀高原での朝はそんなことはなく、まるで「魔法」にかかったようでした。
 朝起きると起床時間の6時30分の1時間以上前、5時15分ほどでした。数十秒間固まりました。「普段寝起きの悪い私がなぜ・・・」さらにそれだけではなく、起きた後の眠気もしないのです。さらにさらに、それは今日までの5日間、毎日続いたのです。
 自分で意識せずとも勝手に起きる。これはなぜか。私はきっと「自然の魔法」にかかっていたのだと思います。早朝の清しい空気、山から聞こえる美しい鳥の囀り、体を照らすまぶしい日の光。これらの「魔法」は私をとても心地よく起こしてくれました。東京の空気、東京の鳥、東京の日の光にはない特別な何かを持っていたそれらは、自然が与えてくれる1つの恵みだと気づいたのです。
 さて、合宿の少し前の話です。合宿の前には、塾で夏期講習の前期がありました。私は、午後いっぱいの授業が数日の講習でしたが、それですら「面倒だなあ」や「早く帰りたいなあ」と思ってしまうこともありました。
 しかし、この合宿に来てからはそのようなことを感じず、むしろ「もっとやりたい」と思ったほどです。これはきっと「仲間の魔法」だったのだと思います。
 いつもはいない新しい仲間や、他のクラスの学力の違う仲間と勉強する事で、勉強に飽きず、さらに新しい仲間と競いたいという願いまで出ていました。これは仲間との間に生まれる「仲間の魔法」だったのだと思います。
 異世界に入り、新たな仲間と互いに鍛えあい、到底味わえない大自然の優美さに触れる。こんな体験をさせてくれた塾、自然、そして仲間に本当に感謝です。

食事中にしゃべるのは禁止でした
もちろん娯楽なんてないし、毎日勉強勉強、その上コロナウイルスの影響で行動が制限されている中でも、先生方は僕たちに勇気とガッツをくれました。(中三生男子)

「努力の先に見る景色」中3K・Kさん
 78という数字を見た次の朝、私は5時30分にもうペンを動かしていた。「悔しい」ただその気持ちが私の心と体を動かす原動力となっていた。100という数字を見る。そう決めて必死に頑張った。
 テスト開始。私はどんどん解き進めていった。「5・4・3・2・1・ピピッ」とアラームが鳴るまで見直しをした。交換採点。英語が苦手だと話していた隣の子と「一緒に100点取ろうね。」と約束をしていた。「マル、マル…」その子は全問正解だった。名前の横、私の答案に書かれた数字は98点だった。悔しかった。とっても悔しかった。隣の子との約束を守れなかったのはもちろん、自分との約束が守れなかったように感じた。
 でも何故だろう。少し嬉しかった自分がいた。前向きにただひたすら頑張って、悔しくて、初めての感情だった。「本気ってこういうことなんだ。」と思えた。この気持ちは一生忘れないと思うし、忘れられないと思う。そして忘れたくない。
 この合宿期間、たくさんの先生からたくさんの熱いメッセージをもらった。その中に、「苦手がいきなり得意に変わる魔法の日々じゃないからね、合宿は。ただミスを繰り返す日々にしてもいけない。ミスの原因と、どうしたら防げるのか、ミスを深く考え、実行する日々にしてはどう?」と書いてもらったことがあった。
 私はその通り、深く考えた。本当に苦手がいきなり得意になったり、右肩上がり一直線に点数が伸びる魔法の日々ではなかった。でも、昨日の自分を越えようと歩みを進めてきた。努力が必ず実るなど、きれい事は言えない。でも、努力をした先に何か実になるものが一つはあると思う。
 自分を変えることができるのは、自分しかいない。雨が降るから虹は架かるし、土砂降りの日もあるから植物はより一層根を強く張って成長する。辛いことも、苦しいことも、これから先たくさん出会うと思う。でも、乗り越えてこその景色がある。
 辛いときこそ笑え。泣きたくなったら止まったっていい。力強い一歩を踏み出すために。いいか自分。決勝まではあと半年。胸を張って歩け。さらに向こうへ、Plus Ultra!!

「戦国時代~果てしない物語~」中3O・S君
 とめどなく流れる○○の涙、そして、「万里一空」の精神で臨んだこの合宿。自分のかけがえのない一枚のフィルムに刻まれた思い出。そして、受験・大人へ向かっていく「果てしない物語」。この流れや受験への強い信念を持つことができました。
 合宿が始まり、何も分からない「反世界」の土地での戦いが始まりました。いわば、ここは戦国時代。互いに競い合い強くなる。強いメンタルを持つことができました。また、戦国時代とは言っても甲斐の武田信玄、越後の上杉謙信のように敵同士でも塩を送っていたと言われています。合宿でも、互いに競い合っているが、みんな仲間だ。頑張り続けている仲間。共にこの「戦乱の世」を天下統一した仲間で、共に受験へ向かって走っている。こんな友と過ごした時間は一生の宝物で、一枚のフィルムに残るでしょう。
 自分にも得意・不得意があるように、戦国時代にも、得意・不得意があったと思います。知略戦が得意なのか、あるいは本能で戦うことが得意なのか。相性もあったと思います。○○には勝てるが、□□には勝てぬ。こんなことは「戦乱の世」以外にも、勉強やスポーツも同じです。
 戦国時代、天下統一するまで「果てしない戦い」が続きます。受験も同様です。あと約半年後に「蛍雪の功」で第一志望に合格し、中学校生活、日本教育学院の「有終の美」を創って、大人への第一歩である高校へ進学します。また、新しい自分、より成長した自分になって、たくましく生きてゆきます。
 その前に、この「果てしない物語」をクリアしないと天下どころではありませんね(笑)
 受験という一発勝負の大きな戦いが待っています。そこへ向けて、自分の全てを出し切れるように精進していきます。そこから続く新たなる舞台が楽しみです。
 「果てしない物語」はどこまでも続く…。

朝の散策
食事前も、朝の散策でさえも語句テストや単語テストの紙を持ちだし、必死に勉強している人がいました。(中3生男子)

「つらいからこそ楽しめた合宿」​​小6 T・Wさん
 この合宿で学んだことは、大きく分けて2つあります。
 1つ目は、自分の中の最善をつくすことです。自分と良い競争をしている相手がたくさんいる中、常に上位や1位を保つことは難しいが、自分の中の「1位」を目指して突き進むことが大事だと学ばされました。そのためあまりよくない結果だったときも受け入れ、次のテストに向かって一生懸命にがんばることができました。
 2つ目は、仲間との助け合いについてです。このことについて一番心に残ったのは、先生が教えてくれた
「オール フォー ワン ワン フォー オール」
という言葉です。この言葉の意味は「すべては1人のために、1人はすべてのために」です。この言葉を聞いた瞬間にこの言葉こそ先生たち全員がこの合宿で1番伝えたいことだと分かりました。
 この2つの事がらを胸に刻んでこれからもどんどん進んで行きたいと思います。
また、この5日間を通して、仲間と助け合い競いあうことで、全体でのスターコレクター賞で3位という見事な成績を残せました。この結果を聞いたときは声を上げて大号泣しました。
 この合宿で、受験に対する姿勢や受験の合格への強い思いがより一層深まりました。

「蛍」小6 M・Mさん
 私は合宿をなめていた、と思う。
 いつもの授業の場所が平地から1700m変わるだけで大差ないと感じていた。しかし実際に体験してみると、まさに百聞は一見にしかず、だと思った。
 そして団体生活の辛さを感じた。いつも平地にいたときから先生に注意されていた余計な一言、および話を聞かないところがもろに出て、自分でも馬鹿じゃないのかと痛感した。むしろ、なぜ今まで自覚があまり無かったのか不思議に思うくらいだった。
 が、悪い面だけでなくとても嬉しい出来事もあった。国語で一位を取れたのだ。3組ではなく2組で取れたため、本当に嬉しくて幸せな気持ちになった。ただ算数がなかなか振るわずシールをもらえなかった。
 内心、暗く迎えた終わりから2日目の朝、授業がフルにあるのは、この日で最後だった。朝の散策で叫ぶという時間があった。そのとき私は「覇権を取ります。」と叫んだと思う。その他「昨日の反省を生かすぞー」等。みんな自分がよく出ていた。覇権を取ると言ったもののどうせ金は国語だけだろうと思った。今、思い返せばみくびりだったのかも知れない。
 全テスト終了後、結果が出た。信じられなかった。一番好きな国語が3位。しかも、負けるもんかと思っていたSくんに負けてしまい、もう賞はムリだ、とあきらめた。辛かった。もう一つ信じられなかったのは、算数。1位だった。驚いてびっくりした。
 もしかしたら星が見られるかな、とも思った。しかしS先生に「今日は星が見られなさそうだ」と言われがっくりとなった。まぁそのときはその時だと思うようにし、自習にはげんだ。
 そして表彰式となり、自分の分まで喜ぶ思いで感動した。ところが2組のとき最優秀で呼ばれ、夢か妄想かと考えた。が、本当のようだったので、ヨロヨロと出た。これで起きたら夢オチでした、だなんて悲しすぎる。嬉しすぎて泣けなかった。その後、スターコレクター賞もとれて天にも昇る心地を味わった。
 そのあとホテルに帰るのだと思い、あーあ、ついに星は見られなかったぜ、と思いつつも、なぜみんな遠回りしているのかな?と考えた。
 が、広い所に出て、えっ、と思った。空は美しく澄んでいて、ぷかりと無数の星が浮かんでいた。そこでようやく、あぁ、星を見に来たのだな、と思った。私の行いがよかったからだ、とも思った。
 ポーっと熱にでもうかされたように空を見て初めて本物の、教科書でない大三角を見て泣きたくなった。その時、組んであった木に火がつきボワッと燃え上がった。それと同時に火の粉も舞った。ふわりと浮かんだ火の粉は蛍だった。高く高く、高い所までいき、消えていく蛍が自分たちと重なった。あの蛍のように思いのかぎり、はばたきたいと思った。

花火

「この合宿を通して」中3 S・Hくん
 僕は、この六日間の合宿で、何か形に残るものを残せた。という側の人間ではないかもしれない。むしろ、「あれ?なんだか思った通りに行かないな」と何か心にひっかかるものがあった。この合宿に行く前は、あれだけ練習してきた熟語や単語も、一〇〇点満点を勝ち取れたのは一回だけ。特訓テストも三位を数回ほど。なぜだ。少し心の中で考えてみた。すると、一つの結論に至った。僕は、常に合宿中、いやこの十五年間、ずっと誰かの背中を見ながらしか行動できていないと思った。合宿中も、周りが動いていたから自分も動いた。そんな稚拙な感情に頼ってしか勉強できていなかった。だから周りのみんなと少しずつ差が開いて、開いていった結果、テストの点数が下がっていってしまったのかもしれない。しかしながら、そんな自分の幼い心に気づかせてくれたのも、またこの合宿なのだ。先生たちが言っていた、「十五の心」。その真の到達点に僕はまだ、たどりつけていないかもしれない。でも、そのおかげで合宿後の自分の目標が見えてきた気がする。自分で自分を注意し、自主的に勉強を行う。少しでも甘えるようなところは、あってはいけない。それを何よりも意識をして、受験本番までには「十五の心」に到達、いや越えていきたいと今ここに決意する。しかし、時には「仲間」を大事にしてみたいとも思った。「受験は団体戦」という言葉をよく耳にする。この合宿を通して、初めてその意味が分かった気がした。いつもより近くに、共に合宿を乗り切る仲間がいたから、それでここまで走ってこれた。合宿中の国語のテストで「応援というのは、一人じゃないんだぞー。ここに仲間がいるんだぞー。と伝えてあげることだ。」というのを読み、まさにそれだと感じた。
 この合宿は、自分の弱さ、協力の大切さの二者が両方浮き彫りになった。後は自分でどう変わるか。あと半年間、辛いことも数えきれないほどあるかもしれないけれど、頑張るぞ!

「夜空に吸われし」中3 S・Sくん 
「不来方の お城の草に 寝転びて 空に吸はれし 十五の心」
 この短歌は、合宿ガイダンスのときに先生方から聞いたものだ。学校や塾で教えてもらったことがあったが、余り深く意味は知らず、詳しく意味を知ろうと思わなかったのも事実だ。
 しかし、ガイダンスを通してから、この啄木の心情に、今は心から共感することができる。中学三年生というのは、まだ情緒も安定しておらず、個人的には、学生生活の中で一番難しい時期だと思っている。その中で、啄木が授業中に抜け出したくなる気持ちも十二分に分かる。しかしこの時期というのは、どうしても一人で乗り越えることができずに、崩れ落ちてしまうケースが多い。そんなときに支えになるのが、何よりも友達の存在なのではないか。そう感じる事ができたのも、この合宿においての大きな収穫であった。
 合宿一日目、しおりをふと見た時に、同じ班のメンバーは皆、他校の人たちだった。自分はかなりの人見知りであったため、班のみんなと話せるようになれるのかな、と不安に始まった合宿生活だったが、食事や風呂、勉強など、班のメンバーとともに過ごしていくと、知らずと仲が良くなってきたことに気がついた。そして、宿題の多さに苦悩していても、励ましたり、共に頑張ろうと声をかけてくれる仲間がいて、自分はどこか成長した自分になれたような気がする。
 この合宿は、本当に多くの収穫があった。仲間の大切さ、自分の限界は存在しないこと、数え切れないほどのたくさんの経験をすることができた。
 合宿に行こうと決意し、無事に最終日を迎えられた今、感じるものがある。しかし、感じた「あるたった1つのもの」というのは分かっていない。だけど、この1つが自分の人生の糧になる。これは間違いなく言える、絶対に。
 僕の人生はまだ終わらない。

「『競争』と『協力』」中3 I・Kくん
「『競争』と『協力』」
  正直にいうと、僕は合宿に行くのがとても嫌でした。
 だってスマホも使えないしゲームもできないし何より説教が嫌でした。だから僕は合宿に来る前に決めていました。「絶対に怒られないようにしよう。」と。だたそれだけを心に決めてきました。
 でもそれだけでは間違いだったことが今になって分かりました。今の僕はとても後悔しています。原因はシールです。たったのシール一枚です。「あの時書き直してなければ。」「あの時こう書いていれば。」今になって思います。しかし、それと同時にたった一枚のシールのためだけにこれだけ頑張れることを知りました。
 仲間たちとの間にある競争心がいつもの授業以上に感じ取れて、自分も負けていられないと思うようになりました。クラスで一位をとったときは本当に嬉しかったし、逆に四位でシールがもらえなかった時は本当に悔しかった。そして気づきました。これが仲間たちと高め合っているということを。
 もちろん競っているだけではありません。仲間たちと共に協力して生活をすることで新しく芽生えた友情もありました。そんな中での授業は、いつも以上に楽しかったし、雰囲気が違いました。本当にこの仲間たちと勉強や生活ができて良かったと思います。
 合宿に来る前、先輩達の作文を読みましたが、本当にそんなポジティブな感想が書けるのか半信半疑でした。しかし、今は自信をもって良い合宿だったと言えます。なぜなら、僕も先輩方と似たようなことを書いているからです。
 これからも、また自信をもって言いたいです。とびっきりの笑顔で、「百点です。」と。

「自分を変えたい」中3 O・Kさん
 この合宿を終えて思うことは、自分は今まで「なんとなく」勉強していたんだな、ということです。
 合宿に行く前から、自分では頑張っているつもりでしたが、合宿を終えた今、合宿前の勉強をふり返ると、やっぱり「なんとなく」だったなと思います。「次があるから次頑張ればいい」「部活が終わってから頑張ろう」一つ一つの言い訳は大したことなかったとしても、その積み重ねが結果に表れるんだと実感しました。実際、自分に言い訳せずに目の前のことに一生懸命過ごしたこの五日間は毎日が光のように速く、いつも勉強中に感じていた、「時間がたつのが遅いなあ」という感覚は、ほとんどありませんでした。自分に言い訳せずに一生懸命頑張る、というのはとても単純だけれど私にとってはとても難しいことでもあります。そんな中で支えになったのは、自分と同じように頑張っている仲間の存在でした。今まで私は、「受験は団体戦」という言葉を聞いても正直あまりピンと来ませんでした。でも、この合宿は仲間がいなければ絶対乗りこえられなかったと思います。自己嫌悪に陥ったときも、焦りや不安に押しつぶされそうな時も、仲間から刺激を受けて努力することができたのだと思います。
 最後に、正直私はこの合宿で「成長した」と自信をもって言えるほど成長できたとは思いません。ただ、今までの自分を見つめ直したくさんのことに気づけたという意味では成長できたのかなと思います。今まで、本気で自分を変えたいと思ったのは、今回の合宿が初めてでした。今の気持ちを大切に、東京に帰ってからも頑張りたいです。

「気づかされたこと」中3 F・Tくん
 僕はこの合宿にとても後悔しています。シールを1枚ももらえていない自分の無力さを感じたのが1番の原因でした。
 始め、シールを持っていない人がいる安心感から、多少点が取れなくても、次はあると言い聞かせ、ただ黙々とがんばっているだけでした。でも、最後の方、ほとんどの人がシールを取っていました。さすがにあせり、必死で勉強した結果漢字テストは98点、あと1問だけでした。最後のテストだけがんばってもうまくいくはずがない、そんなことを思いました。
 思い返すと、課題に精一杯でテスト勉強の時間が確保できていませんでした。その言い訳のある安心感が変な余裕をつくりだしたのかもしれませんが、自分が作った理由もない限界なだけでした。食事前も、朝の散策でさえも語句テストや単語テストの紙を持ちだし、必死に勉強している人がいました。楽な方を考える僕が高得点を狙えるわけがありません。この合宿で、自分は本気でがんばっているつもりでも、実はそこまで本気ではない自分がいることに気がつけました。形だけの努力でした。今この後悔をしたことで、勉強に対しての気持ちが変わりました。負け惜しみになりますが、そのようなことを感じる事ができて逆に良かったのかもしれないと思っています。
 先生の言っていた、「自分で限界をつくらない」という言葉が1番印象に残っています。「もう限界」と言葉を放っているその時間すら、そのたった2秒勉強できたかもしれない、その必死さの積み重ねが自分を強くさせるのだと思います。
 たった六日間でしたが、自分が知らなかった価値や意味に何度も気づかされました。本番はこれからなので、まだ自分を変えられる時間があると思っています。ここから先、自分のつくった限界を突破していきたいです。

「たった『五日間』が教えてくれたこと」中3 K・Kさん
 そして五日目。授業最終日。私は、シール一枚しかもらうことができなかった。今までずっともらえていた数学でのシールが、今日初めてもらえなかったのだ。本当に悔しかった。こんなに悔しいと思えたのは、この五日間、毎日自分の限界まで行こうと頑張っていたからだと思う。
 表彰式では、努力賞として選ばれ、この五日間の成果が出たのだと心の底から嬉しかった。沢山の人がいる中で立つのは少し恥ずかしかったが、それ以上に嬉しさの方が勝った。きっとカメラに映る私は嘘のない笑顔だっただろう。
 私はこの五日間を通して、「努力は裏切らない」ことの大切さを改めて知ることができた。今までずっと、勉強から逃げてきた。努力をしてこなかった。でも、合宿を通して自分の新たな目標を見つけられた。数学を前より好きになれた。本気で生まれ変わろうと思う。きっと、この合宿を忘れることはないし、こんなにも濃い五日間を忘れることはできないと思う。
 先生方、仲間に支えられてきた私。これからもきっと、くじけて投げだしたいときが幾度とあると思う。そのときは、この五日間のことを思い出し、入試に向けて突き進んでいきたい。絶対に自分に負けないように……

「新しい自分」中3 N・Wさん

 今日、五日目。合宿最後の授業が終わった。やっと終わった。家に帰れる。また勉強からはなれられる。と思うと思っていた。が、実際は、「もっと居たい。」だった。合宿一、二日目の時の自分からは考えられない感情だった。
 先ほど、キャンプファイヤーをして、皆で夜星を眺めた。私は、気づいたらまた泣いていた。三日目の夜よりも。ずっと、号泣していた。今度は泣く理由が何個も思いついた。だが、一番の理由は、一度あきらめた、「中一から目指している高校に入りたい」という夢だった。再び、ずっと逃げてきた勉強と、真剣に向き合ってみようと思えた。不安で不安で仕方なかった。だけど、本当に、心の底から行きたいと思い、涙があふれてきた。

「自分自身を超えられるように」中3 T・Mさん
 志賀高原はとても空気がきれいで本当に過ごしやすかったです。最後の夜、星・月・火が見れて本当に幸せでした。勉強はもちろんですが、皆と見ることのできた景色は一生の宝物にします。
 班のメンバーにも恵まれ、見事風紀チェックで優勝できました。私にとって三人は本当に誇りであり、尊敬する人たちです。一生大切な仲間にします。
 私は強がりだし人に頼ることや弱音を吐くのは苦手ですが、これからは仲間と切磋琢磨し支えあって皆で頑張りたいです。また、支えてくれる両親や正しいことに導いて下さる先生方に感謝を忘れずに前向きに取り組みたいです。今はまだ目標の学校に届かなくてもずっと目標を胸にかかげて力を尽くして努力することを誓います。残り半年、自分に自信がもてるよう全力で頑張ります。

「勉強だけじゃない」中3 N・Hさん
 私は、国語の漢字・語句テストで1回目から3回目まで96点や98点ばかりで一度も100点を取ったことがなかった。そのため漢字・語句の直しをする紙を私はそのテストをやる前からいつも準備をしていた。
 直しをする自分が「当たり前」になっていたのかもしれない。その自分に気付かせてくれたのは、I先生だった。I先生は、直しをする用紙をいつも事前に用意している私に対して「満点を取れば訂正用紙なんていらない。だから訂正用紙は事前に用意しちゃいけないんだよ。」と伝えてくれた。
 私はこの言葉を信じ、100点を取るつもりで自習時間をたくさん使って何度も復習をした。いざ、テストをやるとなると、たかが小テストだがとても緊張した。それでもみごと満点を取ることが出来たのだ。最初で最後の100点。一度だけの100点だったがとても嬉しかった。

「友達からもらった努力する力」中3 T・Mさん
 生活班では班員の皆がとてもフレンドリーで明るく優しい人で、朝起きる時やお風呂に入る時、寝る時すべてがとても楽しくて充実した生活でした。
 そして、友達の力はすごいなと思ったところがありました。それは、授業が終わって部屋に戻ってきたとき「もうつかれたな。寝たいな。」と思っていたのですが、友達が「明日のテスト覚えなきゃ。」や「もう少し勉強しようかな。」などと独り言を呟いて勉強し始めたのを見て、まるで自分に「一緒にテストで良い点取ろう。」「もう少しだけでも勉強頑張ろう。」と言われているような気がして、皆頑張っているのに自分だけ頑張らないでどうするのか、この5日間頑張って成長しないと、というあせりとやる気が湧いてきました。
 ただ、友達の一言でこんなにも努力ができるなんて思っていませんでした。この合宿の目的には友達に努力する力をもらい、頑張り抜くことも入っているのかなと思いました。

「忘れずに心にしまっておきたい」中3 T・Iさん
 そして、最終日の夜のキャンプファイヤーのときに、火の明かりで照らされる顔は、やさしい穏やかな表情もある一方で、火をじっと真剣に見つめ、何かを心にきめた堂々とした顔など、様々な表情があっておもしろかった。
 私は全方位、堂々とした山に囲まれ、じわじわと燃える火、火の後ろから見守るようにそっと顔を出す月に私は勇気を与えられ、感動した。この合宿で体験した思いを受験のときまで忘れずに心にしまっておきたい、と思った。
 今回、コロナウィルスと言う不便な状況にありながらも合宿を行えたことに感謝したい。その合宿を行うために支えてきて下さった先生方などにも感謝を忘れずにしたい。

「合宿で得たもの」中3 E・Kさん
 私は最後の最後まで98点をとることしかできない、98点をとる勉強しかできなかった自分に今までにない程腹が立って、自分の甘さを感じて、悔しくて、テスト後の授業中は必死になって涙をこらえていました。ここで泣いたら本当に自分に勝てなくなる気がして、でも悔しくて、今までになかった感情でした。
 テストで100点がとれなかった授業後から私は「今回の合宿で得たものは何だろう、何を達成することができたんだろう」と考えて、ずっと気持ちが晴れないまま8月9日をむかえました。
 そんな気持ちが晴れたのは、この日の夜のキャンプファイヤーと星空のおかげです。夜の空には雲がかかっていて真っ暗でしたが、しだいに晴れていき、火が大きくなる頃にはとてもきれいな星空になっていました。
 1分間の静かな時間で地面に寝転がって、炎の音を聞きながら空を見ていたら、合宿中の気持ちの変化がまとまって、よく分からないけれど清々しい気持ちになりました。私はこのとき、自分の中に言葉にはできないけど何か強い想いができて、自分の芯のようなものがつくられた気がしました。
 この合宿で何かを達成したり結果を出せたことはなかったけど、自分の中に信念のようなものができたと感じています。

「新たな疑問や期待」中3 T・Rさん
 合宿を終えた今、私はなぜか満足しない。全力で、今までないくらいに勉強したのに。なぜだろう。それは合宿後にこの経験をどう繋げるのか、この久しぶりに感じた悔しさも喜びも、ここで終わらせてしまうのか、そんな新たな疑問や期待が生まれたからだと思う。
 15才の私が思う人生の目標は、いかに人生を楽しむか、いかに人生を充実したものにすることができるか、ということである。そのためには、常に何かに向かって、強く進み続けられる人にならなくてはいけないのだと感じた。
 半年後、そして何十年後、この合宿、この15才という時間はどのような存在になっているのだろう。しかし、その存在を良いものにも悪いものにも変化させるのは自分自身であり、それができるたった1人であることを忘れてはならないと思う。私はここに宣言したい。

「競争も楽しさ」中3 I・Hさん
 ここまで濃厚な五日間が今まであっただろうか。もちろん私が一人ぼっちで、こんなに毎日も勉強し続けられるわけではない。そもそもやろうとも、これっぽっちも思わないだろう。私を支え、私を変えたのは、ずばり「環境」だ。
 私はどちらかというと競争心でやる気が出るタイプだ。目標点を自分でつくるのも大切だが、やはりたまに良い結果(順位)が出ると嬉しいものだ。次も全力で、とやる気が湧いてくる。そんな私に、この合宿の環境は厳しくもピッタリだった。
 通っているの塾のクラスや、数学も余り関係なく、先生たちが新しく考えた、学力が近い人ばかりのクラス。悔しい、嬉しい、楽しい、と様々な感情が、テストが実施される度にこみ上げてきて、いつしか(五日間だけど)私はそれらを踏み台にして、どんな結果であれ次のテストに前向きに取り組めるようになっていった。

「おはようと言う声」中3 N・Rさん
 しおりには、六時半よりも前に起きて勉強している人もいます、と書いてあり、アラームなしでどうやって起きるんだよ、と思いました。また私は、アラームなしで六時半よりも前に起きたことがありませんでした。しかし、今まで味わったことのない焦りを感じたので、何が何でも五時半に起きてやる、と心に誓いました。そしたらなんと、五時半に目が覚めたのです。
 五時二十五分に「おはよう」と言う声が聞こえて、ぱっと目を開けたら、まだ誰も起きておらず、その声が誰の声かも解りませんでした。自分がアラームなしで、自力で起きることができたことにびっくりしすぎて涙が出そうになりました。私は一歩、限界を越えて成長したのです。

「おどろいて腰をぬかした」小6 H・Aさん
 8日の朝、山から「漢字語句テストで満点を取るぞ!」と叫びました。しかし結果はボロボロ。とても悲しくて、悔しかったです。
 星空観察やキャンプファイアーもしました。北斗七星が見えました。きれいにひしゃくの形をしていました。今日は沢山の星座が見れました。夏の大三角も見ることができました。今日見た沢山の星座や星は、入試に出たら絶対に間違えないようにします。キャンプファイヤーでは最後に花火が上がりました。おどろいて腰をぬかしました。それと同時に、この5泊6日であったいろいろなこと、テストで良い点をとって大喜びしたり、とても悪い点をとってしまってすごく悔しかったことを思い出して、また泣きました。私にとって、この5泊6日はとても大きいことだと思いました。この合宿で学んだことを、これからのテスト、勉強に生かしていきたいと思います。

「泣くことはとても大切」小6 K・Yさん
 8月7日ある奇跡が起きました。算数で100点をとりました。でも次のテストですごく悪い点数だったので泣いてしまいました。でも泣くことはとても大切なんだなと思いました。8月8日今日は朝の散策で「語句テストで満点とってシールをもらうぞ!」と叫びました。とても気持ち良かったです。国語の授業の語句テストで満点をとれたのです。とっても嬉しかったです。その日の理社の授業で社会2組の1位をとれました。本当に嬉しかったです。
 今日8月9日は国語のテスト2回連続で満点をとれてとても嬉しかったです。

「丘の上の自分」小6 N・Rくん
 4日目の朝の散策に「丘の上で自分の目標をさけぶ」というものがあった。
 ぼくはこういうみんなの前で何かしゃべったりすることが苦手でした。しかもまさかの、〇〇先生が1人目に指したのは、「自分だ!」
 その時一瞬目の前が真っ暗になったような気がしました。そしてみんなの前に出て思いっきりさけぶ番になった時、「もうどうにでもなれ」と思ってその時最大限の声を出して、「字を~もっと~きれいに~書くぞ~」とさけびました、自分ではよくやったと思ったのですが、みんな引いていたのが少し気にかかりました。

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