「あの日見た夏の景色」

中3_K・Sくん

 この合宿で見た月、星。そしてキャンプファイヤーの燃える音。こんなに自然はいいものなんだな、と感じることができたのは今日が初めてだと思う。スマートフォンやゲーム機などの娯楽がない普段とは違う環境で見た自然はとても美しかった。けれど、眺めているうちに、今後どうなってしまうのかな。しっかり勉強やっていけるかな。と不安になってしまった。正直、どのくらい成長できているかは今の僕には分からない。一生懸命頑張って勉強したけれど、表彰してもらうことができなくてとても悲しかったし、実力テストで低い点数を取ってしまって席が前の方になってしまうこともあった。でも、うれしいことだってたくさんあった。語句テストで百点を取れた時や実力テストで前にシールをもらいに行く時は当然うれしかった。初めは全然点数が取れなかった英語も日に日に点数が伸びていって最後には三位になることができた。どの教科も自分の実力が伸びていることを実感できてとてもうれしかった。数えたらきりがないくらいうれしいことがあって、仲間と協力して過ごした五日間は何より楽しかったし、あっという間に時が過ぎてしまった。この合宿は人生の中でかけがえのない日になると思う。
 僕はこの合宿で、上を向いて歩いていこうと思った。嫌なこと、辛いことは今後たくさんあると思う。けれどそんな中でもうれしいこと、楽しいことはたくさんあるはずだ。嫌な方に目が向いてしまいがちだけれど、下を向いて落ち込んでしまうのではなく、うれしいことに目を向けて、空を見上げて受験まで勉強したい。今後見上げる空は、この合宿で見た空よりもきれいではないかもしれない。そんな時は、あの日志賀高原で見た景色を思い出して頑張っていこうと思う。

「六日間の魔法」

中3_M・Nくん

 私は朝が苦手です。普段なら二度寝は当たり前。休日は起きたら11時など、このようなことがざらにあるほど起きるのが辛かったです。しかし、志賀高原での朝はそんなことはなく、まるで「魔法」にかかったようでした。
 朝起きると起床時間の6時30分の1時間以上前、5時15分ほどでした。数十秒間固まりました。「普段寝起きの悪い私がなぜ・・・」さらにそれだけではなく、起きた後の眠気もしないのです。さらにさらに、それは今日までの5日間、毎日続いたのです。
 自分で意識せずとも勝手に起きる。これはなぜか。私はきっと「自然の魔法」にかかっていたのだと思います。早朝の清しい空気、山から聞こえる美しい鳥の囀り、体を照らすまぶしい日の光。これらの「魔法」は私をとても心地よく起こしてくれました。東京の空気、東京の鳥、東京の日の光にはない特別な何かを持っていたそれらは、自然が与えてくれる1つの恵みだと気づいたのです。
 さて、合宿の少し前の話です。合宿の前には、塾で夏期講習の前期がありました。私は、午後いっぱいの授業が数日の講習でしたが、それですら「面倒だなあ」や「早く帰りたいなあ」と思ってしまうこともありました。
 しかし、この合宿に来てからはそのようなことを感じず、むしろ「もっとやりたい」と思ったほどです。これはきっと「仲間の魔法」だったのだと思います。
 いつもはいない新しい仲間や、他のクラスの学力の違う仲間と勉強する事で、勉強に飽きず、さらに新しい仲間と競いたいという願いまで出ていました。これは仲間との間に生まれる「仲間の魔法」だったのだと思います。
 異世界に入り、新たな仲間と互いに鍛えあい、到底味わえない大自然の優美さに触れる。こんな体験をさせてくれた塾、自然、そして仲間に本当に感謝です。

「努力の先に見る景色」

中3_M・Nさん

 78という数字を見た次の朝、私は5時30分にもうペンを動かしていた。「悔しい」ただその気持ちが私の心と体を動かす原動力となっていた。100という数字を見る。そう決めて必死に頑張った。
 テスト開始。私はどんどん解き進めていった。「5・4・3・2・1・ピピッ」とアラームが鳴るまで見直しをした。交換採点。英語が苦手だと話していた隣の子と「一緒に100点取ろうね。」と約束をしていた。「マル、マル…」その子は全問正解だった。名前の横、私の答案に書かれた数字は98点だった。悔しかった。とっても悔しかった。隣の子との約束を守れなかったのはもちろん、自分との約束が守れなかったように感じた。
 でも何故だろう。少し嬉しかった自分がいた。前向きにただひたすら頑張って、悔しくて、初めての感情だった。「本気ってこういうことなんだ。」と思えた。この気持ちは一生忘れないと思うし、忘れられないと思う。そして忘れたくない。
 この合宿期間、たくさんの先生からたくさんの熱いメッセージをもらった。その中に、「苦手がいきなり得意に変わる魔法の日々じゃないからね、合宿は。ただミスを繰り返す日々にしてもいけない。ミスの原因と、どうしたら防げるのか、ミスを深く考え、実行する日々にしてはどう?」と書いてもらったことがあった。
 私はその通り、深く考えた。本当に苦手がいきなり得意になったり、右肩上がり一直線に点数が伸びる魔法の日々ではなかった。でも、昨日の自分を越えようと歩みを進めてきた。努力が必ず実るなど、きれい事は言えない。でも、努力をした先に何か実になるものが一つはあると思う。
 自分を変えることができるのは、自分しかいない。雨が降るから虹は架かるし、土砂降りの日もあるから植物はより一層根を強く張って成長する。辛いことも、苦しいことも、これから先たくさん出会うと思う。でも、乗り越えてこその景色がある。
 辛いときこそ笑え。泣きたくなったら止まったっていい。力強い一歩を踏み出すために。いいか自分。決勝まではあと半年。胸を張って歩け。さらに向こうへ、Plus Ultra!!

「戦国時代~果てしない物語~」

中3_O・Sくん

 とめどなく流れる○○の涙、そして、「万里一空」の精神で臨んだこの合宿。自分のかけがえのない一枚のフィルムに刻まれた思い出。そして、受験・大人へ向かっていく「果てしない物語」。この流れや受験への強い信念を持つことができました。
 合宿が始まり、何も分からない「反世界」の土地での戦いが始まりました。いわば、ここは戦国時代。互いに競い合い強くなる。強いメンタルを持つことができました。また、戦国時代とは言っても甲斐の武田信玄、越後の上杉謙信のように敵同士でも塩を送っていたと言われています。合宿でも、互いに競い合っているが、みんな仲間だ。頑張り続けている仲間。共にこの「戦乱の世」を天下統一した仲間で、共に受験へ向かって走っている。こんな友と過ごした時間は一生の宝物で、一枚のフィルムに残るでしょう。
 自分にも得意・不得意があるように、戦国時代にも、得意・不得意があったと思います。知略戦が得意なのか、あるいは本能で戦うことが得意なのか。相性もあったと思います。○○には勝てるが、□□には勝てぬ。こんなことは「戦乱の世」以外にも、勉強やスポーツも同じです。
 戦国時代、天下統一するまで「果てしない戦い」が続きます。受験も同様です。あと約半年後に「蛍雪の功」で第一志望に合格し、中学校生活、日本教育学院の「有終の美」を創って、大人への第一歩である高校へ進学します。また、新しい自分、より成長した自分になって、たくましく生きてゆきます。
 その前に、この「果てしない物語」をクリアしないと天下どころではありませんね(笑)
 受験という一発勝負の大きな戦いが待っています。そこへ向けて、自分の全てを出し切れるように精進していきます。そこから続く新たなる舞台が楽しみです。
 「果てしない物語」はどこまでも続く…。

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