写真奥に見えるのが志津川高校です。桜がほころび始めています。You Tubeなどで繰り返し見ただろう映像はここから撮影されたものです。
各自スコップを持ち、土を掘り返していきます。ガレキ撤去の折、重機が入ったため、かなり土が硬く、砂利も多いのでなかなか掘り返すことができません。手前にあるのがこれまでに掘り出されたガレキの一部です。元々は農地といっても掘り返し作業をすると、線路の敷石と思われる砂利や海から押し寄せた砂などが何層にも積もっていました。すさまじい引き波と押し波の繰り返しがあったと推測されます。
そんな状態ですから、ガレキを取り除いたところで、直ぐに農地になるわけではありません。塩水をかぶったために、作物が育たないということです。そこでまずは、除塩の効果があるという「ソルガム」という草を植えるということでした。「ソルガム」は南アフリカ原産のイネ科の作物。いわゆるコウリャンです。右がその写真です。
40人余りが三時間ほどかけて作業しましたが、なかなか進まず、みんな合わせて数アール程度の掘り返しぐらいしかできなかったと思います。しかし、土の中からは、生活を感じさせるものが次々と出てきました。
柱や壁など家屋の一部、洋服やカメラ、ノート、学用品など生活用品。顔がはっきり写った「写真」や名前の書かれた「湯飲み」は持ち主の元へ返されることでしょう。 病院関連のもの、レントゲン写真や医療器具も結構見つかりました。思った以上の重労働であり、気の遠くなる作業でした。13時から16時までの3時間で今日の作業は終了です。
このあと、ボランティアセンターに戻り、活動報告をした後、町中を通って「南三陸さんさん商店街」でのお買い物タイムです。地元の海産物始め、食事処や生鮮食品店など観光客向けの商店や、住民のためのクリーニング店や洋品店、雑貨店などもありました。お薦めは、「絆ロール」というスイーツです。ただご覧のようにプレハブづくりであり、週末であるにもかかわらず人はそんなに多くは見られません。
また、この商店街の手前側にはガレキの山が延々と広がっていました。